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用語集GLOSSARY

ネオ・ビザンティン建築

19世紀中葉から20世紀初頭に発展した建築様式のひとつである。宗教施設や公共施設などによく見られる。ネオ・ビザンティン建築様式は、5世紀から11世紀にかけての東方教会や東方正教会によく見られるビザンティン建築様式の流れをくんでいる。

新古典主義建築

18世紀後期に、啓蒙思想や革命精神を背景として、フランスで興った建築様式。ロココ芸術の過剰な装飾性や軽薄さに対する反動として荘厳さや崇高美を備え た建築が模索されたが、やがて19世紀の歴史主義、様式濫用の中に埋没した。18世紀にこの様式が勃興した当初は「真の様式」と呼ばれ、古代または始源に 存在したとされる真理を再生・復興することを目的とした画期的な建築運動であった。美を具現する唯一の様式としてイギリス、ドイツ諸国に波及したという意 味で一種の普遍性があり、その建築思想はモダニズム建築にも受け継がれている。

歴史主義建築

19世紀から20世紀はじめごろの時期に、西洋の過去の建築様式を復古的に用いて設計された建築のこと。18世紀の新古典主義建築と20世紀のモダニズム 建築に挟まれた時期に現れた、特定の傾向の建築を指す。類似する用語に折衷主義があるが、両者の違いは、歴史主義が過去の建築様式のリヴァイヴァルを本旨 としているのに対し、折衷主義は特定の様式にとらわれず、いわば「いいとこ取り」をして建築家の作意により複数の様式を組み合わせて造形することにある。 たとえば、ゴシック・リヴァイヴァルの建築はゴシック様式に基づいて設計されていることから「歴史主義」ではあるが、複数の様式を組み合わせてはいないの で「折衷主義」ではない。

レイヨナン式

13世紀のゴシック建築における大聖堂の過熱化した巨大化競争において、フランスではその反動から比較的小規模な建物に技巧を凝らし、トレーサリーの骨組 みを極度に細くし、入念で華麗な装飾を施す傾向が顕著になり、そのための補強剤として鉄材を頻繁に使用するようになった。このような状況下における建築的 傾向を「レイヨナン式」と呼んでいる。

フライング・バットレス

ロマネスク時代には側廊屋根裏に隠されていたアーチを側廊屋根よりも高い位置に移して、空中にアーチを架けた飛梁をいう。もともとバットレスとは、建築物の外壁の補強のため、屋外に張り出す形で設置される柱状の部分のことをさす。
THE WORLD ARCHITECTURE

プラハ - オルロイ

設計者 - ミクラシュ - ヤン・シンデル

建築様式 - ゴシック建築

コプラハ - オルロイ

チェコの観光名所として名高い、プラハのオルロイ。月と太陽の位置などを示すための文字盤、使徒の行進と呼ばれる人形仕掛け、月々を表す浮き彫りの暦版にて構成されている。最も古い部分は時計の機構と天文図の文字盤で1410年に製作された。その後、1500年までの間に暦表盤の追加、時計本体へのゴシック彫刻が施されたと言われている。時計は幾度となく動きを止めたが、その度に修復修理され、1865年から1866年の大修復のあと使徒の像が付け足された。時計の横側に配置4つの彫像は一定の時間になると動き出し、死神が鐘を慣らし、それに合わせて時計の上部の窓から12使徒像が現れる。こ1355年に神聖ローマ皇帝カール4世によりプラハが神聖ローマ帝国の首都と宣言され、時計が設置されている建物は国家の役所なった。その後1945年5月8日にドイツ軍とプラハ市民蜂起軍の戦いにより爆破されるまで、市役所として機能していた。